「どちらも高精度らしいけれど、月額を払うなら外したくない」
「Aqua VoiceとTypeless、自分の使い方に合うのはどっちなのか決めきれない」

音声入力AIのAqua VoiceとTypelessは、精度ではなく「どこまで自動で整えるか」で選びます。

Aqua Voiceは話した言い回しを保ったまま文字にし(「えーっと」などのフィラーは除去)、Typelessは言わなくても構造化まで自動で整えます。

この記事でわかることは次のとおりです。

  • 設計思想と料金・無料枠の違い
  • 対応機種とApple純正音声入力との使い分け
  • 使い方と実運用の注意点
  • 用途別にどちらを課金・併用するかの結論

読み終えたときに、自分の用途でどちらを無料から試すか、迷わず決められます。

30秒でわかるAqua VoiceとTypelessの選び方診断

「欲しい仕上がりは?」の1問から、話した言い回しを保つ→Aqua Voice/構造化まで自動→Typeless/両方→併用の3つに振り分ける選び方診断フローチャート
30秒でわかる選び方診断

欲しい仕上がりで選ぶと、Aqua VoiceとTypelessは30秒で決まります

話した言い回しを保ちたいならAqua Voice、言わなくても整った文章まで任せたいならTypelessです。

両方の場面が多い場合だけ、併用が選択肢に入ります。

欲しい仕上がり選ぶツールと試し方
話した言い回しを保ち、加工は指示したときだけ行いたい(後半で紹介する編集モード)Aqua Voice。生涯無料枠(合計1,000語)で短期集中で試す
言わなくても構造化・整った文章まで任せたいTypeless。まず無料枠(毎週リセット)で日常のまま試し、週8,000語を超える大量入力ならPro
どちらの場面もある用途で使い分ける併用(2契約分のコストは結論で解説)

入力量が少なめなら、Typelessは無料枠のまま使い続けられ、課金の検討は大量に入力するときだけで十分です。

Aqua Voiceの無料枠は生涯型のため、常用するならProの利用が前提です。

そもそも音声を文字にする仕組みから知りたい場合は、iPhone純正の文字起こしを解説した記事で基礎を押さえられます。

関連記事:ボイスメモの文字起こしは無料でできる!iPhone純正の手順と対応機種

Aqua VoiceとTypelessの違いは文章の仕上げ方

左にAqua Voice=フィラー除去後も話した言い回しのまま文字化・加工は編集モードで指示、右にTypeless=フィラー除去に加え構造化・リライトまで自動、を対比した概念図
自動整形の踏み込み度の違い

両者は同じ音声を扱っても、自動整形の踏み込み度が異なります。

どちらもフィラーは除きますが、Typelessは言わなくても構造化まで進めます。

比べる軸は話した言い回しの保持・自動整形の踏み込み・加工の仕方・仕上がりの調整・変換のタイミングの5点です。

比較軸Aqua VoiceTypeless
話した言い回し保ったまま残る(フィラーは除去)構造化で言い回しが変わる
自動整形の踏み込みフィラー除去が中心・構造化はしないフィラー除去に加え構造化・リライトまで自動
加工の仕方編集モード(選んだ文に話しかけて修正)で指示する自動で整形される
仕上がりの調整カスタム指示と辞書で自分で決める学習(パーソナライズ)と辞書(自動・手動追加)
変換のタイミング話しながら文字が出る話し終えた後にまとめて整形

私が両方使った実感では、Aqua Voiceは話しながら、Typelessは話し終えてから文字が整いました。

Typelessは頼まなくても、箇条書きや整った文章への組み替えまで進めます。

同じ整形の挙動はTypelessの公式サイトでも掲げられています。

日本語の精度そのものに大きな体感差はなく、差が出たのは整形と使い勝手でした。

なお、Aqua Voiceは構造化まで自動では踏み込みませんが、認識の精度はAIで高めています。

とくに画面の内容を文脈として読み取り、コードや専門用語の認識に活かすことをAqua Voice公式サイトがうたっています。

画面まわりの情報を文脈に使う点は、Typelessも公式に明らかにしています。プライバシーポリシーに、使用しているアプリと、その中の関連するテキストも処理すると記載されています。

つまり画面の文脈を読むかどうかは両者の差ではなく、読み取った文脈をどこまで自動で整形に使うかが分かれ目です。

出典:Typeless公式「プライバシーポリシー」

Typeless単体の料金や安全性まで踏み込みたい場合は、実際に使い込んだ検証記事があります。

関連記事:Typelessとは?料金と無料枠から安全性まで実際に使って解説

Aqua VoiceとTypelessの料金

料金は年払いにするとAqua Voiceの方が安く、無料枠と月払いの条件で印象が変わります

公式の料金ページで確認した内容を、Typeless、Aqua Voiceの順に整理します。

  • Typelessの無料枠とProプランの料金
  • Aqua Voiceの料金プランと学割

米ドル建てのため、円は概算を添えます(1ドル約163円で計算・為替で変動します)。日本円の請求額は、為替と決済時の税の扱いでも変わります。

Typelessの料金プラン

Typeless公式pricingページのスクリーンショット。無料週8,000words・Pro月$30・年払い月$12の料金表示
出典:Typeless「Pricing」

Typelessは無料枠が広く、週8,000語(公式表記はwords)が毎週リセットされます。

プラン内容
無料週8,000 words・毎週リセット
Pro(月払い)月$30(約4,900円)
Pro(年払い)月$12(約1,960円)・年$144(約23,500円)
トライアルなし(無料から任意にProへ変更)

Proは自動更新で、途中解約しても返金は原則行われません(利用規約に明記)。課金前に無料枠で使用感を確かめると安心です。

なお無料枠を「週4,000語」とする一部の記事は旧情報で、公式は週8,000語です。

出典:Typeless「Pricing」Typeless「Terms of Service」

Aqua Voiceの料金プランと学割

Aqua Voice公式pricingページのスクリーンショット。無料1,000words・Pro年払い月$8・学割70%オフの料金表示
出典:Aqua Voice「Pricing」

Aqua Voiceは年払いを軸にしたプラン構成です。

Pro年払いは月$8(約1,300円)と安く設定されています。

プラン内容
Starter(無料)生涯合計1,000 words・月次リセットなし
Pro(年払い)月$8(約1,300円)・年$96(約15,600円)
Pro(月払い)Web料金ページに単体表示なし/iPhoneアプリ内は月$12.99(約2,120円)
学割.eduメール登録で年間プラン70%オフ

利用者がアプリ内から共有する紹介リンク経由なら、1ヶ月無料で試せます。

iPhoneアプリ内から加入すると月$12.99・年$119(約19,400円)とWeb版より高くなります。Aqua Voiceの公式サイト(Web)から加入すると安く済みます。

出典:Aqua Voice「Pricing」

Aqua VoiceとTypelessの無料枠の違い

Typelessの棒グラフが毎週8,000語に戻る様子と、Aqua Voiceの1,000語ゲージが減る一方の様子を並べた無料枠の設計差インフォグラフィック
無料枠の設計差

無料枠は金額よりも、設計そのものが真逆です。

Typelessは毎週リセットされ、Aqua Voiceは合計1,000語を使い切ると終わります。

生涯型無料枠とは毎週・毎月のリセットがなく、登録時から使える総量が決まっている無料枠。使い切っても追加されない。

この違いで、試す順番と試し方が変わります。

Typelessは日常の入力を続けたまま長く試せて、Aqua Voiceは短期集中で試すのに向いています。

無料で試すなら、自分の用途に近い方から始めると、短時間で判断できます。

Aqua VoiceとTypelessの対応機種

対応するOSの幅では、Typelessが全OS対応と広く、Aqua VoiceはMacとiPhoneに対応します。

ツールMacWindowsiPhone(iOS)Android
Aqua Voice×(提供なし)×(提供なし)
Typeless

Aqua Voiceは2026年4月にiPhoneアプリの提供が始まりました(App Store表示)。

「Aqua VoiceはPC専用」という以前の情報は、現在は当てはまりません。

App StoreのAqua Voice: AI Voice Keyboardアプリ配信ページのスクリーンショット。iOSでの提供を示す
出典:App Store「Aqua Voice: AI Voice Keyboard」

MacでProに加入済みのアカウントなら、iPhoneでも追加課金なしで使えます。

外出先ではAirPodsをマイク代わりにでき、詳しくは次で解説します。

出典:Aqua Voice「Aqua Voice: AI Voice Keyboard」

Windows版は公式サイトに用意がありません。iPhoneでの音声入力を細かく設定したい場合は、純正機能の手順をまとめた記事が役立ちます。

関連記事:iPhoneの音声入力の使い方は?設定から句読点、消す方法まで解説

Aqua Voice・TypelessとApple純正音声入力の使い分け

Mac標準・Typeless・Aqua Voiceの機能を6項目で比べた比較表
3ツールの機能比較表

Apple純正の音声入力は無料ですぐ使えますが、フィラー除去やAI整形はありません

Aqua VoiceとTypelessは、整形やコマンドによる編集まで踏み込めます。

私はMac標準の音声入力から始めて、いまはTypelessに移っています。

iPhoneでも純正のキーボード音声入力ではなく、Typelessのアプリを使っています。

音声入力を主に使うため、私はAirPodsを常につけています。

外出先ではAirPodsをそのままマイクにでき、より高音質にしたいときは外部マイク(DJI Mic Mini 2など)を足す方法もあります。

Mac純正の音声入力を設定から見直したい場合は、精度を上げるコツまで解説した記事があります。

関連記事:Macの音声入力の使い方は?設定から句読点、反応しない時の対処法まで解説

Aqua VoiceとTypelessの使い方

どちらもショートカットキー1つで起動し、あとは話すだけです。

起動と入力の手順を、まずTypelessから見ていきます。

  • Typelessの起動と音声入力の手順
  • Aqua Voiceの起動と音声入力の手順

Typelessの起動と音声入力の手順

Claude Code上で動画生成AI用の長い指示文をTypelessで音声入力している運営者の実機スクリーンショット
Typelessでの指示文入力

Typelessは話すだけで、フィラーを除いて構造化した整形済みの文章が入力されます。

ステップ操作
1 インストールTypeless公式サイトからアプリを入れてログインする
2 起動ショートカット(初期設定でMac=fnキー/Windowsはアプリの設定画面で確認)を押す
3 話す自然に話すと、フィラーを除いて整形される
4 確定入力先にそのまま整った文章が入る

ショートカットキーはアプリの設定画面で変更・確認できます。

私は有料プランで毎日使い、Claude CodeやCodexへの指示出しと文章作成に活用しています。

動画生成AIに渡す長い指示文も、Typelessで話して作っています。

Typelessをこれから使うなら、無料枠から気軽に始められます。

Typelessを無料で試すのはこちらから

Aqua Voiceの起動と音声入力の手順

Aqua Voiceの入力画面のスクリーンショット。押しながら話すと文字が出る挙動がわかる
出典:Aqua Voice公式サイト(公式デモ画面)

Aqua Voiceは、ショートカットキーを押しながら話すと、話した言い回しを保って文字化されます。

ステップ操作
1 導入Aqua Voice公式サイトからMac版を入れる(iPhoneはApp Store)
2 言語設定Language設定でJapanese(日本語)を選ぶ
3 起動ショートカットキーを押しながら話す
4 変換話しながら文字が出て、離すと確定する

初回は言語設定が英語のままだと日本語がうまく出ないため、Japaneseの選択を先に済ませます。

私も過去に有料課金でAqua Voiceを使っていました。

話した言い回しを保つ挙動は、発言メモや会議録で役立ちます。

加工したいときは、編集モードで後から指示できます。

テキストを選び、Aquaキー(ショートカット)を押しながら「文法を直して」「リストにして」と話すと、選んだ範囲が書き換わります。

私の実機で、話した項目をリスト化し、さらに英語へ翻訳するまでを録画しました。

Aqua Voiceの編集モードを運営者の実機で実演(リスト化→英語翻訳)

出典:Aqua Voice「Edit Mode」

使い勝手で私が良いと感じるのは、クリップボードの挙動です。

設定の「クリップボード履歴を回避」をオフにしておくと、話した内容がそのままクリップボードに入り、Cmd+Vですぐ貼り付けられます。

Aqua Voice Macアプリの設定画面。「クリップボード履歴を回避」などシステム設定のトグルが並ぶ
Aqua Voiceの設定画面

Typelessはカーソルが入力欄にないとコピーされず、話した内容をワンクリックでコピーし直す操作が要ります。

貼り付け直しの手数は、そのままクリップボードに残るAqua Voiceの方が少ないです。

さらにカスタム指示として、出力ルールのプロンプトを事前に組み込めます。

表記の統一や整形のルールを自分で決めたい人に役立ちます。

Aqua Voiceのカスタム指示画面。日本語音声入力の自動修正ルールをプロンプトとして設定している
カスタム指示の設定例

Aqua Voiceの導入はAqua Voice公式サイトから行えます。

手順はどちらも数ステップで、無料枠のうちに一度触れると自分の用途に合うか判断しやすくなります。

Aqua VoiceとTypelessを使う上での注意点

どちらも高精度ですが、使い込むと細かな癖が見えてきます。

事前に知れば回避できる2点を、ツール別に整理します。

  • Typelessで起こりうる誤入力への対処
  • Aqua Voiceで起こりうる制限への対処

Typelessで起こりうる誤入力への対処

Typelessは気を利かせて、言っていないことを文章に組み込むことがあります。

例えば無音の間があると、「ご視聴ありがとうございました」のような無関係な一文が入ります。

日英が混ざる文では、余分なスペースが入ることもあります。

対処は、送信前に一度見直すことと、話す区切りを短めにすることです。

アプリのパーソナライズ(学習)は、使うほど文体や言い回しに適応していきます。

使い込んで学習が進めば、こうした余計な挿入も減っていくと私は見ています。

Typelessのパーソナライズ画面。全体のパーソナライズ41.8%とカテゴリ別の学習度が表示されている
Typelessのパーソナライズ画面

学習が進むまでは、送信前の見直しで確実に取り除けます。

この手間を自動整形の代償と考えれば、Typelessは扱いやすいツールです。

Aqua Voiceで起こりうる制限への対処

Aqua Voiceはオフラインでは使えず、利用にはネット接続が必要です。

無料枠は生涯合計1,000語のため、試すときは短期集中にすると使い切りを避けられます。

一方で、話した言い回しを保てる点は、発言メモや会議録では強みです。

Aqua VoiceからTypelessに乗り換えた理由(運営者の実体験)

私はAqua Voiceに有料課金していましたが、いまはTypelessを毎日使っています。

用途で分かれる前提のうえで、私がTypelessを選んだ理由は2つでした。

  • 言わなくても整った文章まで任せられるおまかせ整形が、AIエージェントへの指示出しや文章作成という私の用途に合った
  • 乗り換え当時はAqua VoiceがiPhoneで使えず、TypelessにはiOSアプリがあった

2つ目は「当時は」という条件つきです。

Aqua Voiceはその後iPhoneアプリを提供したため、いまはスマホでも使えます。

私の実感では、日本語の精度そのものに差はほぼありませんでした。

選んだ理由は精度ではなく、おまかせ整形と当時のスマホ対応です。

オオギオオギ
精度で悩むより、どこまで自動で整えてほしいかで決めた方が早いです。私はおまかせ整形が用途に合いました。

Mac標準の音声入力から移った経緯もあり、私にはTypelessが合っていました。

一方で、話した言い回しを保ちたい人にはAqua Voiceが向いています。

Aqua VoiceとTypelessのよくある質問

料金と対応機種まわりで、購入前に迷いやすい4つに答えます。

Aqua VoiceはWindowsで使えますか?

現時点でWindows版はなく、MacとiPhoneで使えます

公式サイトのダウンロードもMacとiOSのみで、Windows向けの配布はありません。

出典:Aqua Voice「Pricing」

Typelessは無料でどこまで使えますか?

週8,000語まで無料で、毎週リセットされます。

トライアルはなく、無料プランから任意にProへ切り替える方式です。

出典:Typeless「Pricing」

学割やプロモーションコードはありますか?

両方にあり、条件が異なります

ツール割引の内容
Aqua Voice.eduメール登録で年間プラン70%オフ
紹介リンクで1ヶ月無料
Typeless学校メールで認証すると50%オフ(デスクトップでの購入のみ対象)

学割は在学中の登録が条件のため、対象なら課金前に申請すると安く始められます。

出典:Aqua Voice「Pricing」Typeless「Students」

Aqua VoiceとTypelessは併用できますか?

用途で使い分ける併用は可能です。

ショートカットの割り当てが重ならないよう設定し、詳しい使い分けは次の結論で解説します。

用途で選ぶAqua VoiceとTypelessの結論

自分の用途に照らすと、選択肢は次の3通りに絞れます。

どこまで自動で整えてほしいかが分かれ目です。

  • 話した言い回しを保ちたいならAqua Voice
  • おまかせで整えたいならTypeless
  • 両方の用途があるなら併用も選択肢
用途(話した言い回しを保つ/おまかせ整形/併用)ごとに推奨ツール・理由・無料での試し方をまとめた早見表
用途別の選び方早見表

話した言い回しを保ちたいならAqua Voice

発言メモや会議録など、話した言い回しを保ちたいならAqua Voiceが向いています。

加工したいときは、編集モードで後から指示できます。

カスタム指示で出力ルールを自分で決めたい人にも、Aqua Voiceは合っています。

まずは生涯型の無料枠(1,000語)で、短期集中で試すのがおすすめです。

導入はAqua Voice公式サイトから行えます。

おまかせで整えたいならTypeless

記事作成やAIエージェントへの指示出しなど、言わなくても整った文章がほしい場面ではTypelessを選びます。

フィラー除去に加え、構造化まで自動で進みます。

無料枠は週8,000語が毎週戻るので、入力量が少なめなら無料枠のまま日常で使えます。

週8,000語を超えて大量に入力するなら、月$12(約1,960円・年払い)のProに上げると快適です。

Typelessを無料で試すのはこちらから

両方の用途があるなら併用も選択肢

会議録はAqua Voice、文章化はTypelessというように、場面で使い分ける併用も選べます。

一方で、併用は2契約分の費用がかかり、年払いなら合計で月$20(約3,300円)です。

コストを抑えたいなら、使う頻度が高い方に片寄せする判断もあります。

まず両方の無料枠で試し、自分の使い方に多い場面で決めると失敗を避けられます。

話すだけで文章作成やAIへの指示出しの下書きが整うので、Mac・iPhoneでの入力がぐっと楽になります。