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「フリック入力が遅くて、長い文章を打つと指が疲れる」

「キーボードのマイクボタンは見たことがあるけれど、どう設定して、句読点はどう打つのかわからない」

iPhoneの音声入力は、追加料金なしで今すぐ使えます。設定でオンにして、マイクから話し、句読点の言い方さえ覚えれば実用になります。

ボタンが出ない・精度が悪いときも、原因を特定すれば自分で直せます

この記事でわかることは次のとおりです。

  • 設定で音声入力をオンにする方法
  • マイクボタンから話し始める手順
  • 句読点・改行・記号を声で打つ言い方
  • ボタンが出ないときの対処
  • 誤変換を減らして精度を上げるコツ
  • 純正で物足りないときのAIアプリ
  • 音声入力を消す方法

読み終えるころには、自分で設定して声で文章を入力でき、困っても直せて、不要なら消せる状態になります。

iPhoneの音声入力とは?無料で使える仕組みとできること

iPhoneの音声入力は、iOSに最初から入っている無料の機能です。追加のアプリを買う必要はありません。

話した言葉をその場で文字に変換します。メモ・メッセージ・検索・メールなど、文字を打つ場所ならどこでも使えます。

多くの言語では、音声がインターネットに送られず、iPhoneの中だけで文字に変換されます。声のデータが外部のサーバーに出ていかない仕組みです。

そのため、ネットの電波が弱い場所でも動き、話した内容が外に送られずに済みます。

端末内で処理される場合でも、検索ボックスへの音声入力は例外です。検索ボックスの場合は、入力内容が検索サービス側に送られることがあります。

出典:Apple「iPhoneでテキストを音声入力する」

iPhoneとMacはどちらもApple製品で、音声入力の考え方が共通しています。Macでも同じように、設定して声で文章を入力できます。

Macでの設定手順や句読点の打ち方は、次の記事で詳しく解説しています。

関連記事:Macの音声入力の使い方は?設定から句読点、反応しない時の対処法まで解説

無料で今すぐ試せて、しかも多くの言語で端末の中だけで処理できる安心感があるのが、iPhone純正機能の強みです。

録音した音声をまとめてテキストにしたい場合は、純正ボイスメモの文字起こし機能が使えます。無料でできる手順は次の記事で整理しています。

関連記事:ボイスメモの文字起こしは無料でできる!iPhone純正の手順と対応機種

iPhoneで音声入力をオンにする設定方法

iPhoneの音声入力は、設定アプリの「一般」から数タップでオンにできます。

ホーム画面の「設定」を開き、「一般」→「キーボード」と進みます。その中の「音声入力を有効にする」をオンにすれば準備は完了です。

初回はオンにするときに確認のメッセージが出る場合があります。表示された内容を確認して進めてください。

手順は次のとおりです。

ステップ操作画面のポイント
1「設定」アプリを開くホーム画面の歯車アイコンから開く
2「一般」を選ぶ設定項目の一覧から探す
3「キーボード」を選ぶ「一般」の中の項目を開く
4「音声入力を有効にする」をオンにするスイッチが緑になれば有効
iPhoneの設定→一般→キーボードの画面で「音声入力を有効にする」がオンになっている状態のスクリーンショット
音声入力を有効にする画面

オンにすると、キーボードにマイクのボタンが表示されるようになります。設定はこの一度きりで、次からはすぐ使えます。

準備ができたら、そのマイクボタンから実際に話し始める手順を確認しましょう。

キーボードのマイクボタンから音声入力を始める手順

音声入力は、文字入力画面でマイクボタンをタップすると始まります。

メモやメッセージなど、文字を打つ画面を開いてキーボードを出します。キーボード右下(またはテキスト欄)にあるマイクのボタンをタップすると、音声入力が始まります。

iPhoneのキーボード右下のマイクボタンをタップし、音声入力中の波形が表示された状態のスクリーンショット
キーボードのマイクボタン

話し方は身構える必要がありません。次のような特徴があるとされています。

  • 会話と同じ、いつも通りの速さで話してよい
  • かなりの小声でも認識される
  • テレビや動画などデバイスから流れる音声は、ほとんど拾わない

話している途中で入力が止まることがありますが、故障ではありません。音声入力は、音声を30秒間出さないと自動的に停止する仕組みだからです。

出典:Apple「iPhoneでテキストを音声入力する」

止まったときは、もう一度マイクボタンを押せば続きから入力できます。仕組みを知っておけば、途中で止まっても慌てずに済みます。

話せるようになったら、句読点や改行を声で打つ方法を覚えましょう。

句読点・改行・記号を声で入力する言い方

iPhoneの音声入力では、句読点や記号を声のコマンドで打てます。

記号の名前を声に出すと、その記号が入力されます。改行も声で指示できます。

よく使う言い方を早見表で示します。

iPhoneの音声入力で使う発話ワードと入力結果を並べた日本語の早見表。句点・読点・改行・かっこ・疑問符・感嘆符・絵文字の各行を示す
声で打つ記号の早見表

日本語では、記号の名前を自分で声に出して入れるのが基本です。句点は「まる」、読点は「てん」または「とうてん」、改行は「かいぎょう」と言います。

実際には「今日は晴れです まる 明日は雨でしょう まる」のように、文の終わりで「まる」と声に出して挟みます。すると句点で区切られた2つの文として入力されます。

絵文字も声で入れられます。「ハートの絵文字」「笑顔の絵文字」のように名前を言うと、対応する絵文字が入力されます。

なお、英語など対応している言語では、話すだけで句読点が自動で補われる場合があります。自動で入るのを止めたいときは、「設定」→「一般」→「キーボード」→「スマート句読点」をオフにします。

出典:Apple「iPhoneでテキストを音声入力する」

言い方を覚えれば、キーボードに戻らずに文章の形を整えられます。次に、音声入力とよく混同される文字起こしとの違いを整理します。

音声入力と文字起こしは何が違う?

音声入力と文字起こしは、似ているようで役割が別の機能です。

音声入力は、話しながらその場で文字を打つリアルタイムの機能です。一方で文字起こしは、すでに録音した音声を後からテキストにする機能です。

音声入力と文字起こしの違いを左右で対比した日本語の図。左は話す→その場で文字入力、右は録音済み音声→後でテキスト化で、タイミング・入力のもと・向く用途を並べる
音声入力と文字起こしの違い

両者は入力のもとになるものが違います。音声入力は今から出す声、文字起こしは録音済みの音声ファイルです。

そのため、すでに録音した音声を、音声入力で読み取って文字にすることはできないとされています。録音した音声を文字にしたいなら、文字起こしの機能を使います。

今この場で話して文字を打ちたいなら音声入力、録音済みの音声を文字にしたいなら文字起こし、と用途で選べば迷いません。

音声入力ができない・マイクボタンが出ないときの対処法(スクリーンタイムを確認)

キーボードにマイクボタンが出ない、または設定に項目が見当たらないときは、原因を1つずつ確認すれば直せます。

見落とされやすい原因が、スクリーンタイムの制限です。スクリーンタイムは、使いすぎを防ぐためにアプリや機能を制限できる仕組みです。

この制限で音声入力が許可されていないと、マイクボタンや設定項目そのものが表示されないことがあります。

確認する順番は次のとおりです。

ステップ確認すること直し方
1音声入力がオンか「設定」→「一般」→「キーボード」で「音声入力を有効にする」を確認する
2キーボードにマイクが出るかメモなどで文字入力画面を開き、右下のマイクを確認する
3スクリーンタイムの制限「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「許可されたアプリと機能」と進み、「Dictation」がオン(許可)か確認する
4それでも直らないときiPhoneを再起動して再度試す

一覧の中で音声入力の項目は、「Dictation」という英語表記で表示されています。マイクのアイコンが目印です。

iPhoneのスクリーンタイム→コンテンツとプライバシーの制限→許可されたアプリと機能で、Dictation(音声入力)が許可オンになっている状態のスクリーンショット
スクリーンタイムの許可画面

出典:Apple「iPhoneでアプリ、アプリのダウンロード、Webサイト、購入をブロックする」

スクリーンタイムの制限は、本人や家族が過去に設定していることもあります。制限を許可に切り替えると、マイクボタンが戻る場合があります。

原因の見当がつけば、ボタンが出ないトラブルは自分で解消できます。ボタンが出たら、次の課題は誤変換の減らし方です。

音声入力の精度を上げる方法(言語設定・話す環境)

誤変換が多いときは、設定と話す環境を見直すと精度が上がります。

精度を下げる原因は主に2つあります。音声入力の言語を複数オンにしていることと、マイクとの距離や周囲の雑音です。

対策は次の2つです。

  • 音声入力の言語を日本語だけにする
  • マイクとの距離・周囲の音を整えて話す

音声入力の言語を日本語だけにする

音声入力の言語を日本語だけに絞ると、誤変換が減ります

英語など複数の言語をオンにしていると、日本語を話しても英語として認識されるなど、変換が崩れる原因です。

「設定」→「一般」→「キーボード」→「音声入力言語」と進み、日本語以外の不要な言語のチェックを外します。

iPhoneの音声入力言語の一覧で日本語だけにチェックが入っている設定画面のスクリーンショット
音声入力言語の設定画面

普段日本語しか音声入力しないなら、日本語だけに絞っておくのが確実です。使う言語を減らすだけで、認識のばらつきが小さくなります。

マイクとの距離・周囲の音を整えて話す

話す環境を整えると、同じ端末でも認識の正確さが変わります

雑音が多い場所や、iPhoneが口から離れすぎていると、周囲の音を拾って誤変換が増えます。次の点を意識すると改善します。

  • iPhoneを手に持って話すくらいの距離で使う(1m以内が目安)
  • できるだけ静かな場所で話す
  • 一語ずつはっきり、適度に区切って話す
  • それでも直らないときはiPhoneを再起動する

距離や環境は、誰でもすぐ変えられる部分です。まず環境を整えてから話すと、手直しの回数を減らせます。

アプリごとに変わる音声入力の使い方(メモ・LINEの注意点)

音声入力は、使うアプリによって入り方や画面のクセが変わります。

まず知っておきたいのが、マイクのボタンが2種類あることです。同じマイクの絵でも、場所によって役割が違います

マイクの場所役割押すと起こること
キーボード右下のマイク音声入力話した内容が文字になる
一部アプリのトーク画面のマイク録音音声メッセージとして送られる

この2つを取り違えると、文字にしたいのに録音が始まって戸惑います。混同しやすいのは次の2つのアプリです。

  • メモアプリで音声入力するときの注意(1行目が見出しになる)
  • LINEやメッセージで使うときの注意(トーク画面のマイクは録音ボタン)

メモアプリで音声入力するときの注意(1行目が見出しになる)

メモアプリでは、1行目が自動で大きな見出しの文字になります。

長い文章を一気に話すと、書き出しの部分がタイトル扱いになり、意図せず大きな文字で表示されることがあります。

避けたいときは、1行目を短いタイトルにして改行を入れてから、本文を話し始めます。

見出しになる仕組みを知っておけば、本文が大きく表示されても慌てずに整えられます。

LINEやメッセージで使うときの注意(トーク画面のマイクは録音ボタン)

LINEのトーク画面にあるマイクは、音声入力ではなく録音のボタンです。

このマイクを押すと、声がそのまま音声メッセージとして添付されます。文字にはなりません。

出典:LINE「ボイスメッセージを送る」

LINEやメッセージで文字を打ちたいときは、文字入力欄をタップしてキーボードを出し、キーボード右下のマイクを使います。

同じマイクの絵でも役割が違うとわかれば、押し間違いを防げます。ここまでで純正の音声入力はひととおり使えます。

純正の音声入力で物足りない人向けのAIアプリTypeless

誤変換の手直しが多い、整った文で出してほしいと感じたら、AI音声入力アプリが次の選択肢です。

ここまで紹介した純正の音声入力は、無料で十分実用になります。

Typelessは、話した内容を整えて出力するAI音声入力アプリです。iPhoneでも使えます。

オオギオオギ
私はiPhoneでは純正の音声入力を基本使わず、音声入力するときはTypelessのiOSアプリを使っています。Mac版は有料プランで毎日使っています。
TypelessのiOSアプリのホーム画面。合計音声入力時間33時間・音声入力した単語14.4万語などの利用実績が表示されている
Typelessの利用実績

話し言葉に混じる不要な部分を自動で取り除いてくれるのが特徴です。主な機能は次のとおりです。

  • 「えーと」「あのー」などのつなぎ言葉(フィラー)を自動で削除する
  • 同じ言い回しの繰り返しを削除する
  • 箇条書きにできる内容を自動で整えて構造化する
TypelessのiOSアプリで音声入力し、フィラーのない整った文章として出力された状態のスクリーンショット
Typelessの整形結果

Typelessには無料プランと有料のProプランがあります。主なプランは以下の2つです。

プラン価格主な内容
Free0ドル週8,000語まで
Pro月12ドル(年払い時)/月30ドル(月払い時)単語数無制限
価格は米ドル建て。税の扱いは決済画面の表示に従います

表の金額は米ドル建てで、消費税の扱いは決済時の表示に従います。円換算は為替で変動するため、実際の請求額は決済画面で確認してください。

出典:Typeless「料金」

料金とあわせて知っておきたいのが、音声データの扱いです。Typelessに話した音声はクラウド上で一時的に処理されます。

Typeless公式サイトは、クラウドにデータを保持せず、利用者のデータでAIを学習させないと説明しています。

一方で、iPhone純正の音声入力は多くの言語で端末の中だけで処理します。社外秘や個人情報を含む内容は純正で、整った文がほしい場面はTypelessで、と話す内容によって使い分けると安心です。

無料枠が週8,000語あるため、まず無料で試してから有料化を判断できます。

>Typelessを無料で試したい方はこちらから

iPhoneの音声入力をオフにする方法(マイクボタンを消す)

「キーボードの右下にマイクが出て邪魔」と感じる場合は、音声入力をオフにできます。

誤ってマイクを押すと、意図しない音声入力が始まって煩わしくなります。使わないなら消してしまうほうが快適です。

オフにするには、「設定」→「一般」→「キーボード」と進み、「音声入力を有効にする」をオフにします。オフにすると、キーボードからマイクボタンが消えます。

出典:Apple「iPhoneでテキストを音声入力する」

iPhoneで音声入力をオフにした後、キーボードからマイクボタンが消えた状態のスクリーンショット
マイクボタンが消えた画面

マイクボタンが消えないときは、一度オンに戻してから、もう一度オフにすると消えます。

音声入力を切っても、Siriはそのまま使えます。Siriは話しかけて操作する機能、音声入力は文字を打つ機能で、別々に管理されているからです。

不要な機能を消せば、キーボードの誤タップが減ってフリック入力に集中できます。使いたくなったら、同じ場所からいつでもオンに戻せます。

iPhoneの音声入力に関するよくある質問(FAQ)

よくある質問を、要点だけ手短にまとめます。

iPhoneのマイク入力(音声入力)の設定はどこにありますか?

「設定」→「一般」→「キーボード」の中にあります。「音声入力を有効にする」をオンにすると使えるようになります。

詳しい手順は「iPhoneで音声入力をオンにする設定方法」の見出しで説明しています。

iPhoneの音声入力の精度を上げるには何をすればいいですか?

まず音声入力の言語を日本語だけに絞ると、誤変換が減ります。あわせて、iPhoneを口に近づけ、静かな場所ではっきり区切って話すと認識が安定します。

キーボードにマイクボタンが表示されないときはどうすればいいですか?

スクリーンタイムの制限で音声入力が許可されていない場合があります。制限を確認して許可すると、マイクボタンが戻ることがあります。

詳しくは「音声入力ができない・マイクボタンが出ないときの対処法」の見出しで説明しています。

iPhoneの音声入力をオフにできますか?

「設定」→「一般」→「キーボード」で「音声入力を有効にする」をオフにすれば消せます。

オフにしてもSiriは問題なく使えるので、音声操作ができなくなる心配はありません。

設定と話し方さえ押さえれば、iPhoneの音声入力はすぐ使える

iPhoneの音声入力は、「設定」→「一般」→「キーボード」でオンにし、キーボード右下のマイクから話せば、その場で使い始められます

句読点や改行は声のコマンドで打てます。ボタンが出ない・精度が悪いときは、スクリーンタイムの制限や言語設定など、原因を1つずつ確認すれば自分で直せます。

誤変換の手直しが負担なら、フィラーを取り除いて整った文で出すTypelessという選択肢もあります。一方で使わないなら、同じ設定画面からオフにして消せます。

まずは今すぐ「設定」を開いて音声入力をオンにし、メモに一言話しかけてみてください。声で文字が入る便利さを、その場で体験できます。